診療トピックス
診療トピックス 逆流性食道炎②
内視鏡検査以外に、逆流性食道炎を調べる方法はないのでしょうか?
逆流性食道炎は、胃カメラ(上部消化管内視鏡)により、胃と食道の接合部の炎症を評価することで診断されます。(改訂ロサンゼルス分類)
逆流性食道炎の診断はできませんが、逆流性食道炎かどうかの可能性をみる有効な方法に自己記入式アンケートがあります。
Fスケール問診表(FSSG)というアンケート形式の問診表で、以下の12問の問いに答えて
ない(0点)まれに(1点)時々(2点)しばしば(3点)いつも(4点)で答えて、合計点数により逆流性食道炎の可能性を評価します。
Fスケール問診表で合計点数が8点以上で、6割程度の確率で逆流性食道炎が疑われます。
(カットオフ値 8点で感度62% / 特異度59% / 一致率60% 、10点で感度55% / 特異度69% / 一致率63%)
またこの問診表では、症状の頻度を点数化しており、治療の判定効果にも有用といわれています。
気になる症状があり、逆流性食道炎を心配されている方は一度Fスケールをやってみてみてはいかがでしょうか?
逆流性食道炎が疑われる場合、癌など重大な病気の除外はもちろん、治療により症状がよくなることが期待できますので一度医療機関の受診がすすめられます。
【Fスケール問診票(FSSG)】
あなたは以下にあげる症状がありますか?ありましたら、その程度を記入欄の数字(スケール)に○を付けてお答え下さい。
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Kusano M,Shimoyama Y et al.Development and evalution of FSSG: frequency scale for the sympoms of GERD.
J Gastroenterol 2004;39:212-216
文責 院長 幾世橋佳
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